「知らない人が自分の赤ちゃんをあやす」はOK? 1000人に聞いた”子連れお出かけ”の本音

nobico編集部


赤ちゃん連れのお出かけは、苦労とままならなさの連続!
ママ・パパが日常で体験しているリアルな困りごとや、あったら嬉しい周囲のサポートとは?

赤ちゃん用品でおなじみのピジョン株式会社が、現在0~3歳のお子さまをお持ちの日本全国のママ・パパ、合計1,000名を対象に調査を行いました。その結果をご紹介します

小さい子どもを連れての外出 親の苦労は?

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調査によると、子どもを連れてのお出かけに不便さや苦労を感じている親は、なんと85.4%という結果が出ました。

・荷物が多い(46.3%)
・飲食店や公共の場で赤ちゃんがじっとできない(41.4%)
・飲食店や公共の場で赤ちゃんがぐずる・泣き止まない(39.9%)

と、物理的、精神的な苦労を感じている方が多いようです。

また、「ベビーカーで電車やバスなどの公共交通機関に乗りづらい(24.9%)」と回答した人も約5人に1人いました。

 

64.4%のママ・パパが周囲のサポートに感謝!

その一方で、64.4%のママ・パパが、赤ちゃんとのお出かけ中に、周囲の人に助けられた経験があるようです。

・赤ちゃんが泣いたときなどに微笑みかけてくれた、静かに見守ってくれた(24.6%)
・親切な声掛け、あやしてくれる、遊び相手になってくれた(24.0%)
・赤ちゃんを抱えているときなどにドアを開けてくれた(23.6%)
・電車やバスに赤ちゃんと乗るときに席を譲ってくれた(22.7%)
・赤ちゃんが落としたものを拾ってくれた(21.6%)

など、周囲の小さな気遣いや行動が、子育て中のママ・パパにとって大きな励みになっていることがわかります。

しかし、このような周囲からの配慮や協力が「よくあった」と回答した人は16.2%にとどまりました。

赤ちゃんとのお出かけ中、どのようなサポートが嬉しい?

今後、周囲の人からあったら嬉しいサポートについては、「赤ちゃんが泣いたときなどに微笑みかけてくれる、静かに見守ってくれる(42.5%)」が1位となりました。

ほかにも、

・赤ちゃんを抱えているときなどにドアを開けてくれる(37.2%)
・飲食店などでベビーカーが通れるように道を譲ってくれる(36.1%)
・電車やバスに赤ちゃんと乗るときに席を譲ってくれる(35.6%)

といったサポートが嬉しいという声が上がっています。

思い通りに動けない子連れでのお出かけ中、こういった心遣いは大変助かりますよね。

育児の現実は経験しないとわかりにくい

育児に対する社会の理解について、88.4%という圧倒的多数のママ・パパが、「地域や社会でさらなる理解が必要」だと感じているようです。

その一方で、61.0%ものママ・パパが、「赤ちゃんの誕生前後で育児に対するイメージにギャップを感じた」と回答していました。
ママ・パパ自身も、赤ちゃんが生まれる前は育児の現実を十分にイメージできていなかったようです。

子育て経験のない人々にとって、育児の現実を理解することは難しいもの。赤ちゃんによりやさしい社会の実現のためには、まず育児への理解を深めていく必要性がありそうです。

赤ちゃんにやさしい未来のために

ピジョン株式会社では、「赤ちゃんにやさしい未来」を実現するために社会全体で育児を考え、赤ちゃんにやさしい行動につなげる早期教育の取り組みとして、日本全国の中学生を対象とした「赤ちゃんを知る授業―赤ちゃんにやさしい未来のために―(以下略:赤ちゃんを知る授業)」を2021年9月より実施しています。2024年6月30日までで合計約400校、約32,000名の生徒に授業を実施し、2024年度は約150校での実施を予定しているそうです。

※以前nobicoでも取材に伺わせていただきました!
妊婦ジャケットに中学生の反応は!? 「赤ちゃんに優しくなれる」ピジョンの出前授業に参加してみた

赤ちゃんの特徴や行動について理解を深め、自分にできることは何か考える「赤ちゃんを知る授業」。
授業を受けた中学生からは、「子育ては大変だとあらためて思った。私たちにも助けられる場面があるとわかった。」「この授業のことを活かしながら妊婦さんや子ども連れの方に接していきたい。」といった声が聞かれています。

子どもを連れてのお出かけで、不便さや肩身の狭さを感る親は多いもの。
そんな中、周囲の人がやさしい目線を向けてくれるだけで、親は十分にありがたく、救われるものです。

ピジョン株式会社は今回の調査の結果を受けて、「『赤ちゃんを知る授業』の提供を継続することで、中学生に育児について理解を深めてもらい、赤ちゃんにやさしい社会を実現してまいりたいと考えています。」とコメントしています。